不要回頭、一直向前

趣味や旅の記録など

タイランド 30年前の旅の思い出を辿る - 8-

 カルカッタ 再び

 

 晃宏がどこからか戻って来た(確か、パキスタンに行って来たのだと思うが)。色水をかけ合うお祭り・ホーリーの季節だった。色水をかけられたと思われるカラフルな人をよく見掛け、かけられないように逃げ回ったりした。

 その後は、近隣をぶらぶらしてインド滞在の最後を過ごした。

 地下鉄に乗って街中に出てみた。あんな時代にカルカッタには地下鉄が走っていたのだ。ホームに着くと、天井から等間隔でテレビがぶら下がっていて、ボリウッド映画が流れていた。人は少なく、車両もキレイだった。二駅ぐらい乗っただけだったと思うが、繁華街に出て、電気製品や何やら見物しただけ。気になっていたインドの歌のカセットテープを二つ買った。店員に今一番流行っているやつをくれ、と言って買ったもの。

f:id:ericjpn:20200627153427j:plain

インドで買ったカセットテープ

 晃宏に教えて貰った中国人(華僑)の経営する中華料理屋にも行ってみた。高齢の夫婦で営んでいる小さな料理屋だったが、インド人の作るニセモノとは違い、正真正銘の中華料理で、大変美味しかった。


 パラゴンに移ってからも、何となくぶらぶら過ごして遂にバンコクに戻る時がやって来た。

 カルカッタ空港では出国の前に、近くにいたインド人から「この手荷物を預かってほ欲しい。出国したらすぐ返してもらうから」と半ば強引に手荷物を手渡された。出国手続きを済ませると、先ほどの男に手荷物を返した。どうやら、空港職員がタバコや酒といった免税品を購入するために、こういった小細工をしているようだった。